つながることで「今に集中」

読書

本書では、マインドフルネスを「今、この瞬間に生きる。集中すること」と定義し、マインドフルになるための能力として7つの重要性を説いています。その中でも、今回は私が実践していこうと思った三つをご紹介します。

過去や未来に不安で、毎日が忙しなく過ぎてしまう。
毎日を楽しく過ごしたい。

そんな方に読んでいただきたいです。

弱さをさらけ出す

本書ではヴァルネラビリティと書かれており、それぞれの弱さをオープンにすることがマインドフルな状態には大切だと述べています。

それはなぜでしょうか。

今この瞬間に集中するため(マインドフルになるため)には、未来や過去の不安や後悔に囚われてはいけない。

そのために大事な要素が、人とのつながり、絆、感謝の気持ちを持つことである。

人との繋がりを感じることは、不安や恐れを和らげ、今に集中し、喜びや感謝を感じる心の余裕を持つことにつながる。

その繋がりを作るために必要なことが「弱さをさらけ出す」ということである。

筆者はスタンフォード大学の教授を務めておられますが、日本人としての経緯もあり、学生の最初の講義になんと着物で登場し、日本語のみを使ってしばらく話すらしいです。

これは、二つの意図があります。

  1. 優秀なスタンフォードの学生を「日本語のみ」という、あえて予測不能な状況(弱い立場)に置き、弱さを体感させること。それにより、学習者を過去の経験による慢心から解放させ、目の前の出来事に集中させる。
  2. 筆者である教授自身も一人だけ着物を着ているというマイノリティの立場に立つことで、自分をさらけ出すことの勇気と重要性を伝えている。

つまり、弱さを感じること(未知との遭遇や)で、自分にとって新たな学びが得られること。また、弱さを見せることはその人らしさを理解してもらうことにもつながり、関係性を築く一助となる、ということです。

ここでの弱さは、「ありのままの自分を見せること」という意味に近い気がしました。また、弱さは決してマイナスの意味ではなく、謙虚さの基礎となるものであり、学ぶ姿勢にはむしろ必要なものであると思いました。教員として教員らしく振る舞うことももちろん求められますが、自分らしさも伝えながら、一人の人として関わり合い、お互いに弱さを見せ合える状況を作れるようにしていきます。

聴く力

先程の弱さの話と関わってきますが、弱さを見せたり、弱さを感じる状況でも安心して過ごすためには、「聴く力」が非常に重要です。

スタンフォードの学生は、アメリカの文化もあり、自分の意見を伝えたり、相手の意見よりも優れた意見を言うことを意識する場合が多いそうです。この能力はもちろん必要なことで、日本人には必要な力でもあると思います。

しかし、筆者は、そればかりでは、相手の安心感は引き出せない。すると、自分にはない新たな学びや気づきを失うことにもつながると述べています。

聴くときに意識することとして

ただそこにいて聴くことが贈り物になる。相手しか持っていない物語を語る時間は、語る側にとっても幸せな時間であり、聞き手には新たな発見が待っている。
間と沈黙を恐れないこと。沈黙には、考えていたり、拒絶していたり、悩んでいたり、何かしらの意味があり、それを読み取る。
 聴くという行為は、相手の心を全て出させてやること。聴いている中で、もし考えを変えてもらいたいと思っても、自分の意見をまずはしまっておくべきだ。あなたの話に耳を傾けられるほど相手が心を開くまで、その機会が訪れるのを待つべきである。
教育現場で何度も聞く「聴く力」ですが、確かにマインドフルネスの要素も持ち合わせていると気づきました。自分の意見を言うことに囚われて、今この瞬間、目の前の相手の話に心を向けて聴けるようにしたいと思いました。

リーダーシップ

以前の日本のリーダー像といえば、軍隊的な怖さを持ったリーダーがチームを統率するようなイメージをもったりしませんか?

当然現代ではそのようなリーダーシップは変化しました。

他人を逐一管理する→共感する心を持ち、任せる

ある海軍優れたリーダーは、積極的にスタッフに声をかけ、家族や個人的なことについても聞きながら(当然配慮しながら)コミュニケーションを取るそうです。

これからは組織・チームを信じる、任せるリーダーが求められるでしょう。
メンバーの強みを探し、把握し、それを生かすためにはどうすればいいか模索するリーダーが求められているのです。

そのようなリーダーがいる組織は、それぞれがのびのびと自分の使命や役割を全うするため、マインドフルな状態で活動できます。

支配的なリーダーではないサーバントリーダー(奉仕者)は、メンバーを動かすためには命令ではなく気持ちに働きかけなければなりません。
そのスキルの一つがパブリックナラティブです。
共にアクションを起こそうという気持ちを引き起こすためにストーリーを語る能力のことです。

1私についての話をする。なぜそうした貢献をすべきとの使命を感じているのか。
2私たちについての話。ある集団が共有している価値観や体験が、目的達成のために持っている能力や資源を伝える。
3今の話。今私たちが向き合うように促されている緊急課題と、どんなアクションが求められているのかを伝える。

サーバントリーダーは、部下が快適に活動できるかどうかに重きを置き、このように語りかけます。

学級でも、ある活動に対する担任の思い、理由
→その活動を成し遂げるためにみんなができること、持っている力を伝える
→今、みんなが求められていることを話す。
などの流れで説明すると良いような気がしました。
自分は日々忙殺されて学習や行事の意義も明確に意識しないまま、「決まっているからやる」という心持ちで取り組んでしまっていることが多いと思いました。その活動への思いをまず担任が高めるためにも、じっくりとそのことについて考える余白の時間を自分で確保し、語れるようにしておかないといけないと思いました。

まとめ

マインドフルネスは過去でも未来でもなく「今この瞬間に集中すること」。

そのためには人との繋がりが大切。

つながるために

・お互いの「弱さ」を見せ合うこと。

・無条件に受け入れる「聴く力」

・「奉仕型のリーダーシップ」でみんなが快適に活動するにはどうするか考える。

少しでも参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

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